【CADオペ必見】設備の施工図を描く前に意識すべき、たった1つのこと
こんにちは!ぜんりょう設備企画です。
施工図を描くときは、まず意匠図・構造図・設備図のCADデータを受け取りますよね。そしてデータが届いたら、すぐに図面を描き始めていませんか?描いてみないと分からないことが多いのも事実ですし、早く手を動かしたい気持ちもよく分かります。
それでも、描き始める前にあえて意識してほしいことが1つあります。今回はそれを紹介します。
施工図を描く前に意識すべきこと
最初に結論です。施工図を描く前に意識すべきことは、
「建物の用途と使い勝手」
です。これを把握しているかどうかで、図面の質は大きく変わります。なぜなのか、解説していきます。
なぜ使い勝手を把握する必要があるのか?
建物と一口に言っても、病院、介護老人保健施設、工場、事務所ビル、スポーツ施設、学校など、さまざまな用途があります。これから描く施工図はどんな建物で、どんな人が使うのか。分かる範囲で構いませんので、その状況をイメージしてみてください。
建物ごとにイメージする
病院
医師・看護師・患者さん。手術室での水漏れは致命的
幼稚園・保育園
主役は子どもたち。いたずらや安全への配慮も
工場
作業服や発熱・排気のある機械を想定
病院の場合
医師や看護師、患者さん、お見舞いに来る方がいます。手術室やレントゲン室もあります。一刻を争う部屋で水漏れが起きたら大変ですよね。
幼稚園・保育園の場合
利用するのは主に子どもたちで、先生や保護者の方もいます。子どもがリモコンをいたずらして空調が止まってしまう、といったことも考えられます。
工場の場合
ラインで作業する方はどんな服装なのか。半導体工場なら、熱を発生させる機械や排気が必要な機械もあるかもしれません。
このように、ざっくりでよいので建物の中の様子をイメージしてみてください。それだけで、施工図を描くときに次のような疑問が自然と浮かぶようになります。
こんな疑問が浮かぶようになります
・介護用ベッドの真上にルームエアコンがあるけれど、問題ないだろうか?
・保育室なのに、水栓の高さが大人用の衛生器具を採用していてよいのだろうか?
こうした疑問は、図面と一緒に質疑書として現場に提出しましょう。「この図面屋さんは、そこまで考えてくれているのか」と感じてもらえるはずです。現場は、そんな図面屋さんにこそ仕事を頼みたくなるものです。
「考える図面屋」が、これから一層求められる理由
2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。現場監督が使える時間は限られ、図面の不備に気づいて調整する余裕はますますなくなっています。だからこそ、現場が気づく前に問題を見つけて質疑として上げられる図面屋の価値は、今後さらに高まっていくと考えています。
BIMや新しいツールが普及して、描く作業そのものは効率化されていくでしょう。そのときに差がつくのは、言われたとおりに描くのではなく、建物の使われ方まで考えて、納得したうえで図面を描けるかどうかです。
まとめ
施工図を描く前に、まず「建物の用途と使い勝手」をイメージすること。これだけで、図面屋としての成長に大きく関わってきます。常に学ぶ姿勢を忘れずに、ぜひ意識してみてください。
ぜんりょう設備企画も、使う人の目線で考えた施工図づくりを大切にしています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



