『図面屋2.0』への挑戦――施工図を描くだけが図面屋じゃない
こんにちは!ぜんりょう設備企画です。
今回は、私たちが法人化に至った経緯と、これからの「図面屋」のあり方についてお話しします。いま施工図の仕事に取り組んでいる方や、これから独立を考えている方にとって、少しでもヒントになれば幸いです。あくまで一つの考え方として、気軽に読んでいただければと思います。
独立、そして法人化へ
2023年2月、施工管理の仕事から独立し、個人事業主として図面作成の事業を本格的にスタートしました。毎日が忙しく、施工管理をしていたころよりもやることが多い時期が続きましたが、自分の力で稼ぎ、やった分だけ対価が返ってくることに、何よりのやりがいを感じていました。
そんななか、ふと考えました。図面屋の多くは、1〜2社のサブコンや設計事務所からの仕事が大半を占めています。特定の取引先だけに頼るのは、将来を考えるとリスクがある。そこで思いついたのが、「個人の図面屋でも、自ら新規開拓の営業をすればいいのでは?」ということでした。
施工管理一筋で、営業の経験はまったくありません。営業の本を読みあさって勉強し、手探りで新規開拓を始めました。すると、ある大手サブコンから返事があり、打ち合わせまで進むことができたのです。飛び上がって喜びました。
ところが打ち合わせの帰り道、電話でこう告げられました。「個人との取引は社内的に難しいので、法人にしてからまたご連絡ください」。この日、個人事業主としての限界を知りました。
同時に、「自分は本当は何がしたいのか、何のために独立したのか」を改めて考えるきっかけにもなりました。出した答えは、事業を大きくして社会に貢献したい、疲れ切った現場監督を一人でも減らし、活気あふれる建設現場を増やしたい、ということでした。そして2023年5月、株式会社ぜんりょう設備企画を設立しました。
「図面屋2.0」とは何か
法人化してから、私たちは施工図だけでなく、設計図の作成やBIMモデルの作成へと事業を広げてきました。オフショアのパートナーとの体制も整え、2025年には事業拡大に向けて大阪・東天満にオフィスを移転しています。
ぜんりょう設備企画のあゆみ
その過程で見えてきたのが、「図面屋2.0」という考え方です。従来の図面屋は、設計図を受け取り、言われたとおりに施工図を描く存在でした。図面屋2.0は、それにとどまりません。
これまでの図面屋(1.0)
●設計図を受け取ってから関わる
●言われたとおりに施工図を描く
●図面を納めて仕事が完了
図面屋2.0
●設計の段階から施工の目線で関わる
●施工図とBIMで情報をつなぐ
●問題点と解決策まで提案する
2026年4月にはBIM図面審査も始まり、建設業のデジタル化は確実に進んでいます。描く作業そのものが効率化されていくなかで、図面屋に求められる役割も変わっていくはずです。
図面屋が本当に提供しているものとは?
ここで、図面屋が受け取る「対価」について考えてみます。施工図を納期までにきちんと納め、お客様から報酬をいただく。もちろんお金は大切ですし、信頼や次の仕事につながることもあります。
では、私たちは図面を通じて、お客様に何を提供しているのでしょうか。私は、それは現場監督の「考える時間」だと考えています。
納まっていない図面の調整や手戻りに追われる時間が減れば、現場監督は本来の品質管理や段取り、職人さんとのコミュニケーションに時間を使えるようになります。2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されたいま、この「時間」の価値はますます大きくなっています。ここに、図面屋が生き残り、建設業を変えていく鍵があると思っています。
さいごに
世の中にはさまざまな問題があり、人はそれを解決するために会社をつくります。ぜんりょう設備企画も、ここまでお話しした経緯と想いから生まれました。私たちのミッションは、「情報格差」をなくし、建設業の「当たり前」を変えることです。
図面が変われば、現場が変わる。
現場が変われば、建物が変わる。
建物が変われば、人々の暮らしが変わる。
まだまだ良いイメージを持たれにくい建設業を、図面から変えていく。一緒に取り組んでくださる方が増えれば、こんなにうれしいことはありません。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



はじめまして。
大手サブコンで仕事をしてきた施工管理屋です。
30までは手書きでした。
あるJV現場でACLTをパートナーにインストールしてもらったのが始めでした。
エルボひとつ書くのにも自己流ですが、技術が要りました。
そのあとダイテックをいままで使っています。
一昨年定年退職して派遣社員として現場管理を続けていますが、行くとこ行くとこ施工図書いたり、施工図室の頭やらされたり(笑)
まあ、歳ですから…
貴君の文章を読んでとても勇気が湧いてきました。
いま、レブロをかじり始めました。
もう少ししたらど田舎に引っ越してリモートで図面屋をやろうと思っています。
やはり個人企業主からですが。
勇気と希望をありがとうございます。
この度はご意見くださり有難うございます!!
代表の前田です。
手書きの時代から今まで、モノゴトの移り変わりが激しく、非常に苦労されてきたと思われます。
それでもずっと現場監督として、そして図面を書く一人の技術者として大きく成長されているのだと思います。
これからは、今の私たち世代にはない知識や経験、考えを伝えていただければ幸いです。
K・Yさんなら独立して、施工図の書き方講座等も必ず需要があるかと思います。
これも何かのご縁だと思いますので、独立されたらぜひ一度お声がけください!!
何かしらお手伝いできるかと思いますので、宜しくお願いします。
初めて投稿させていただきます。
偶然、貴殿の記事を拝見し、深く感動すると共に、大いに励まされました。
私は中国大連で日本の設備設計に従事している者で、2004年に大学を卒業して以来、日本の設備関連の仕事を約20年続けております。2023年から、日本の意匠・構造設計施工に携わる先輩の会社と協力し、独立した設備部門を立ち上げ、設備設計や施工図、BIM業務を開始しました。
私自身、日本の設計会社で研修を受け、現場での学びを経て、今日まで日本の設備設計に携わっています。しかし、独立後は0からの事業展開が求められ、外国人として日本のお客様とコミュニケーションを取るのが特に難しく、また非常に疲れを感じています。一度は、自分が何のためにこれをやっているのかと悩んだこともありました。
しかし、今日貴殿の記事を拝読し、自分自身のため、そして自己目標のためにも、この道を続けていく決意を再確認しました。
勇気と希望を与えてくださり、心より感謝申し上げます。
ご意見頂きありがとうございます。
代表の前田です。
2023年から新規事業を開始したということで会社でいうと同い年になりますね。
生きていると色んな壁に何度もぶつかりますよね。
でもやはり自分に対してきちんと向き合えて、考えている人、考え続けられる人がきっと一番強くなると思っています。
そういう意味でもS・Sさんはきっとこれからもっと強くなっていくと思います。
同じ事業でもしかするとよきライバルかもしれませんが、私は現段階では協力しないといけないと思っています。
ぜひ一緒に図面から、BIMという手段を使って建設業を変えていきましょう!
また情報交換できれば幸いです。宜しくお願いいたします。
記事の方、拝見致しました。
私も来年あたりに独立しようかと動き始めようかとしている所です。
現在の会社の方針に納得いかず、
次第に辞めていく人も増え、
入ってくる人もすぐ辞めるor続かない・・・
ここ数年で残業の制限、パワハラ、人間関係の悪化などにより、非常に働きづらい職場になってしまいました。
どこも人手不足の昨今、
独立組にとっては追い風の風潮な様で、
引くて数多の状況との事。
知り合いの誘いにより、決意した次第です。
ぶっちゃけて言うと、すっごく不安ですが
何とか周りの助けも借りつつ、前進していく所存です。
この度はブログを閲覧いただき有難うございます。
代表の前田です。
色んなことに制限がかかりすぎて働きづらくなっていると私も感じています。
「多様性」という一言で、許容してはいけないものまで許容されているようにさえ思います。
ただ会社が嫌だから、人手不足だからと、知り合いから誘われた、という理由での独立は
私はあまりおススメできません。そこに目的がないからです。
まずはなるさん自身が独立して何をしたいのか、何を成し遂げたいのかを考え抜いてからにした方がいいです。
でないと途中で挫折してしまう可能性があります。私も日々考えながら生活しております。
色々な意見があると思いますし誤解されるかもしれませんが、会社員の方が楽です。
会社のリソースを最大限活用できるからです。
独立すると個人です。誰も守ってくれませんし誰かに責任を押し付けることもできません。
そこ強烈な想いがないとかなりキツイと思います。
上記のことを踏まえて物事を常に前向きにとらえることができれば、
その分びっくりするほどのやりがいがでてくると思います。
今、私は仕事が楽しくてたまりません。
独立されたらぜひご連絡ください。情報交換しましょう。
空気を一緒に変えましょう!
宜しくお願いします!