【2024年問題解決の糸口を探せ】設備BIMの正体とは?

こんにちわ!

もう短い秋を経てすぐ寒い冬がきそうですね。

先日、BIM技術検定2級を取得することができました。

取得した理由は、来年新設される1級の取得資格を得るためでした。
自分の野望に向けて一つ階段を上がることができたと思っています。

今回はそのBIM、特に建築設備のBIMについてお話ししたいと思います。

なぜBIMなのか?
それはこれからの施工図屋さんはもちろん、設計や施工管理にとって、そして建設業にとって欠かせないものになると踏んでいるからです。

BIMが登場することによって今後の図面屋はどうなるのか、いち個人的な想いを述べてみようと思います。
そもそもBIMって何?という方や、今施工図屋さんとして一生懸命頑張っておられる方にとって大切な考え方だと思います。

ぜひ最後まで読んでください。

そもそも建築BIMって何?

建築BIMとは、コンピュータ上に作成された3Dモデルに属性情報を付加した建物の統合データベースです。

設備BIMで検索すると、よくこんな画像を目にすると思います。
BIMの定義は色々な言い方がありますが、こういう3Dで表示して
見た目で誰でも分かるような形でモデリングされているのがBIMです。

3DCADのモデルと似ていますが明確に違う点があります。

それは、、

属性情報を持っている

ただの形状モデルではなく、壁や床、扉や窓、給水配管やSAダクトといったような
情報を持ちあわせているものになります。
これが今までなかった概念であり、
これからの建設業に不可欠になるものだと考えています。

CADからBIMへ

そもそもCADソフトができ、日本で普及し始めたのが1980年代。
ちょうど私が生まれた年代ですが、それまではドラフターと呼ばれるもので手書き図面を書いていました。

それがCADの普及により図面の生産性が一気に向上しました。

特に施工図なんかは複線で書くことが多かったので
詳細の図面を書くことに大変苦労したと聞きます。
私が、この業界に入った時にはもう既にCADが主流として使われていました。

CADは建設業だけでなく製造業でも使われています。
ただ製造業とは違って、一品受注生産となる建物はCAD/CAMシステムも普及せず、

ただ単に手書きの清書用として使われるだけでした。

CADCAMシステム?

コンピューターで作成された3D設計図を元に、生産機器を制御し、生産工程を自動化するシステム

2000年代に突入しBIMという概念が生まれ、建設業の転換機のきっかけになると言われています。

間違いました。。

正しくは、、「言われ続けている」という言い方の方が正しいかもしれません。
日本ではBIM元年が2009年と言われていますが来年ではや15年、、

それでも現状ではどんな風に活用できるのか各企業が試行錯誤している状態です。

BIMのメリット
■建物の情報を一元管理できる。
■色んな検討事項をプロジェクトの前段階で行い、早期に問題発見し、対応可能となる。(フロントローディング)
■それぞれの図面【平面図や断面図】での不整合をなくすことができる。
■属性情報から数量を拾い出し、積算作業が効率化される。

建築設備のBIMモデルの正体とは?

そんなBIMのことを勉強しているうちに疑問がうまれました。

施工図屋さん

あれ?そういえば、僕らが書いている機械設備の施工図ってそもそも給水配管とかRAダクトの属性情報って入ってるよなー

って、、

そうなんです。
設備CADで書く図面って今では3Dの形状で属性情報が付加されているんです。

TfasやRebroというソフトを使えばそもそも3次元のことを考えて施工図を書きますしね。

ん?もしかして???

そう!つまり、そういうことなんです。

設備BIMの原型は単に3DCADで作成している施工図なんじゃないかと、、!!
我々施工図屋が書いているあの施工図なんです。

実際の高さや寄りを考えて、

鉄骨や躯体、下地との干渉を回避し、使い勝手や施工性を考えて書いている、
あの施工図そのものが、設備BIMモデルの原型なんです。

その施工図にプラスαで必要な属性情報を付加するだけなんです。

tfasやRebroを使って書いている人であれば、管種や用途は最初に設定すれば自動で付加されているので、
あとは風量や水量、機器の仕様書に書かれている能力、さらにメーカーの単価、施工に掛かる時間など、
細かい属性情報を付加してあげるだけなんです。

そしてそれをIFCに変換する!それでBIMモデルは完成します!
ただ、気にしないといけないのは、、

完璧に収めなければならない

というところですかね。。

施工図屋さん

あとは現場合わせで考えてください!

これをなくすレベルの施工図を書かなければなりません。
サッシやシャッター下地との干渉なんかも完璧に回避する必要があります。

現場のさじ加減もここにできるだけ付加しなければなりません。

なかなか大変ですよね。

それでも設計しかされたことがない設計者の方がBIMモデルを作成するよりも、
格段に納まりのいいモデルが出来上がると思います。

このBIMモデルを作成することが簡単にできれば、、設計から施工への切り替えがスムーズに行えます。
だって施工のことを考えていますから当たり前ですよね。

ここに私は建設業を変える1つのポイントだと考えています。

どうですか?少しワクワクしてきませんか?
私だけでしょうか?

BIMが普及することにより変わる図面屋の立ち位置

図面屋は必ずBIMも扱えるという概念ではなく、3D施工図の延長と考えれば仕事の幅は一気に増えますし、
難しく考えなくてよくなります。施工図屋でもありBIMモデラでもありますからね。

基本設計された図面を元にBIMモデルを先行で作成する。

もちろん建築設備の知識は必要ですし、現場もある程度知っておかなければなりません。
ただ、現場での施工図作成だけではなく、設計のお手伝いができるようになります

設計者

設備設計はできるけど、BIMモデルは作成できないよな。。
時間もないし、、、


その問題がBIM普及のボトルネックになってくると思います。

そこに、施工図屋が介入することで結果的に建設業の発展に貢献できると思います。

もう一度言います、。

建築設備の施工図屋の皆さん、、
ワクワクしませんか?

私だけでしょうか??

まとめ

これから、人手不足が更に深刻化し2024年問題への対応が早急に取られると思います。

各企業が更に拍車をかけてできない仕事、溢れる仕事をアウトソーシングせざるを得なくなります。

そもそもやることが多すぎますから、、

施工管理の仕事も益々需要が出てくるかと思います。

だからこそ、効率がよくなるBIMは更に注目を集めます。

BIMは普及しても、皆んなが使わなければ意味がありません。
大手の会社さんだけではなく、零細企業でもできることがあると考えています!

一つのプロジェクトに対して一貫して使用することで格段に効率があがります。
きっちりと使いこなして、建設業を魅力ある業界へ変えていきたいと本気で考えています。

建設業の空気を一緒に変えませんか?

最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考になれば嬉しいです。

ご意見やコメント等あればぜひコメント欄へお願いします。

サブコン初心者さんの為のブログ「Bulding PaPa」も運営しています!
是非こちらもチェックしてみてください!

それでは!
また!

この記事を書いた人

ぜんりょう設備企画